身体の役に立つ情報、健康維持のヒントになる情報を皆さんに分かりやすく
共有できればと思います。カラダメンテナンス 健康寿命100年を目指しましょう!
タンパク質 足りてますか?
普段の食事の中で、意識してタンパク質を摂取されていますか?
お肉、お魚、卵、牛乳、納豆、大豆、味噌汁などがタンパク質ですね。
三大栄養素【糖質、脂質、タンパク質】その中でもタンパク質を
しっかり取りましょう!長寿の秘訣ですよってあちらこちらで耳にする事
が多いと思います。 では、なぜタンパク質 何でしょうか??
サルコペニア(筋肉量減少)を予防するために必要?
筋肉を大きくする為に必要?
答えはもちろん 両方とも正解です。
でも、実はそれだけではないのです。
身体は何でできている?
人の身体は約60〜70%が水分です。そして、タンパク質は
身体の約20%の割合を占めています。他には脂質、無機質ですね。
身体の細胞は常に古い細胞と新しい細胞が常に入れ替わる破壊と再生を
繰り返しています。見た目はほとんんど変わりませんが骨も含めて
240日前の私と、現在の私はすっかりと細胞が生まれ変わっているのですよ。
分子単位で見ますと去年の私、今年の私は別人です!不思議ですよね。(笑)
では、組織はどのように作られるの?
組織を作る上で必要なのが、食事=栄養です。
その中でも、身体の多くを構成しているタンパク質を
たくさん摂取しないと健康的な身体は維持できません。
口から摂取した食べ物は、胃酸、胆汁酸などいろんな消化酵素の作用によって
細かく分解されます。そして、小腸から肝臓に運ばれ、そこから
アミノ酸(タンパク質の分子)となって全身に運ばれていきます。
そこからの作用がとても面白いんです。
例えばなしですが、電子レンジの中に食材だけ入れておけば
勝手に料理が完成!?って夢の調理器具があったら嬉しいですよね!
実は身体の中には、そんな夢の調理器具が備わっているのです。
全身を流れるアミノ酸は一箇所に集まると細胞、組織、臓器を自動的に
作っていきます。材料さえ揃って入れば、身体が勝手に作ってくれるんです。
なんて便利なオートメーション。どこにそんなものがあるのって
思いますよね。実はそんな魔法の調理器具は細胞の粗面小胞体に
存在しています。そして、魔法のレシピは両親から
それぞれ受け継いだDNAに全て刻まれています。
魔法のレシピを授けてくれた両親に感謝ですね。(^_^)
人間の体ってほんと最先端テクノロジーですよね。 よーできてます❗️
副腎では副腎に関わる細胞。
骨には骨に関わる細胞。
血液には血液に関わる細胞っという形で
しっかりと役割分担する様にDNAレシピには書いています。
ただし、それはしっかりと材料がそれっている場合が条件です。
じゃあ、材料が足りてない場合はどうするの?って思いますよね。
食材あっての料理が完成するのに、食材がなければ元も子もない。。
いえいえ、人間の体は よー出来てます!
食材がなければ、代用品を身体の中から探してくるのです。
食事から摂るアミノ酸(タンパク質の分子)量が不足していた場合、
筋肉や脂肪組織を分解し、必要なアミノ酸量を確保し始めます。
新しい細胞を作るために、
この先を生きていくために
やむを得ず身を削っていってしまいます。
えー、それって不健康になるんじゃないの?
その通り!
1日の必要たんぱく質量は厚生労働省では以下の基準を推奨しています。
この目標量はあくまで正常時のお話しです。
ストレス学説で有名なハンス・セリエさんは
あらゆるストレスは最終的には組織を破壊してしまうと仰っています。
そう、日常生活で大きなストレスを受けてしまうと組織が破壊され
タンパク質は著しく消費してしまうのです。。
現代社会=ストレス社会ってよく言われますよね。
タンパク質、足りてますか?
ストレスを多く感じた日ほど、しっかりと
タンパク質を補給しカラダメンテナンスしましょう!
洛西 新林 和洛新堂 鍼灸マッサージ院事務所にて
亀山 洸彦
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※参考資料 厚生労働省HP 日本人の食事摂取基準(2020年版)
三石巌 著/高タンパク健康法(阿部出版)